はじめに
みなさん、こんにちは。クロスいがらしです。
今回はPokkénNetの質問箱にいただきました質問に回答していきたいと思います。
そのお題はこちら!
「ゲームの熟練度の限界について」
ゲームの成長(プレイヤー)の限界について、ライターの皆様がどのように考えているか教えていただけると助かります。
例えば、正しい努力をすれば誰しもが強くなり上手くなれるのか、そこに限界はあるのか?っていう意味の限界についてです。
よければ宜しくお願い致します。
質問ありがとうございます。
とても難しい話ですが、誰しもが一度は悩んだことのあることではないでしょうか。
1プレイヤーとして真剣に回答させていただきます。
内容上文章ばかりにはなってしまいますが、どうぞ最後までお付き合いください。
可能性は無限。結果は有限
私の観点ですが、結論から言うと限界はあります。
全員が今より強くなり競技レベルが高くなることはあっても、それは”誰しも”がNo.1になる確率とは無関係だからです。
ゲームで強くなりたいと思う人が少なければ”誰しも”がNo.1になる確率は高くなりますが、良くも悪くも娯楽である以上、ゲームは多くの人が触りやすいものになっています。
そういう数百、数千、あるいは数万とプレイヤーがいる世界で、それぞれに与えられたトッププレイヤーになれる確率は単純計算で1%にも満たないわけです。
その中でそれぞれが持っている能力や環境は果たして平等でしょうか?
練習できる時間。
遠征にかけられるお金。
トップを目指し続けられるライバル。
長期的にプレイを続けられる健康体。
情報を集められるコミュニケーション力。
前向きに取り組み続けるメンタル力。
ざっとあげて6項目。ゲームの中ほど平等な世界はありませんが、それを取り巻く多くの事柄は千差万別。
チャンスという名の可能性は無限でも、チャンピオンの数は大会の数だけであり有限です。
“誰しも”が強くなれるのかと問われたら100%ないと私は断言します。
その勝利に価値はあるか
かくいう私は今ではポッ拳のトッププレイヤーの一人ですが、初めて優勝するまでの実績をざっくり振り返ってみましょう。
◆2016年
PokemonWCS2016(Bo3ダブルエリミネーション) Best16
カントートーナメント2(ダブルエリミネーション) ストレート負け
◆2017年
ニコニコ闘会議2017(2on2) 初戦敗退
ニコニコ超会議2017(2on2) 初戦敗退
KSB2017(Bo3ダブルエリミネーション) ストレート負け
WCS2017愛知予選 第2予選落ち
WCS2017千葉予選 Best12
◆2018年
カントートーナメント3(98人Bo3ダブルエリミネーション) Best48
いかがでしょうか?
まさかこれを輝かしい実績の末、優勝を勝ち獲ったなんていう方はいないですよね?(笑)
では、何故優勝できたのでしょう?
初優勝がまぐれの1回だとして、何故その後トッププレイヤーと呼ばれうる存在になったのでしょう?
理由はただ一つ“勝つことを諦めなかったから”なんですね。
初優勝までの実績を見ても分かるとおり、それまで私は優勝には程遠い存在でした。
しかしずっと強くなりたかった私は、特別仲の良い人には何故勝ちたいのかをよく話していました。
その人は友達の中でも5本の指に入るであろう理解者で、所謂親友と呼べる存在です。
ついに優勝できた時もちろん報告をしたのですが、その時届いたメッセージに私は思わず目を疑いました。
“優勝したと聞いて最初は冗談かと思ったよ”
この時、気が付いたんです。
“勝ってほしい”と思ってくれる人はいても”勝てる”と思っている人は一人もいない
残酷なようですが、これが現実なんですね。
もしあなたがトッププレイヤーになると宣言したとして、どれほど多くの人がそれは不可能だ、無価値だと言ったとしても戦い続けられるかどうか。
たった一つ、これが私が考える“トップになれるかどうかの差”だと思います。
私は“誰しも”が強くなることは不可能と言いましたが“あなた”が強くなることが不可能とは言っていません。
誰より自分自身の勝利を、その優勝には大きな価値があると信じ続けていくこと。
それを忘れずに取り組み続けることができれば、いつか必ず“君はチャンピオンになれる”と私は断言します。
おわりに
いかがだったでしょうか。
かく言う私はかろうじてトッププレイヤーの仲間入りはしましたが、その実力は未だ理想から程遠いところにあります。
ですがそこを嘆くのではなく、楽しくゲーマーとしての自分のストーリーを作っていけたらなと思っています。
必ずしも上手くなること、ましてやNo.1になることがゲームの楽しさではありません。
しかし、今回の質問の意思にはそぐわないので外しました。
ポッ拳に限らず、あなたがそのゲームで、そのことで、何をしたいのかをゆっくり考えてみるのもいいかもしれませんね。
これからもあなたらしくゲームを楽しんでください。