『画面を見る』とは
対戦アクションで強くなる基本としてプレイヤーの間で『画面を見る』事がしばしば挙げられますが、
これは勿論単に画面を目で見てゲームをプレイするだけの話ではありません。
画面を見えていない状態とは自分の操作、即ち自分がやりたいことだけに意識を割きすぎて、
その場その場での咄嗟で柔軟な対応が出来ない状態だと自分は解釈しています。
例えば、手癖や入れ込みで一部の動きの押し付けだけに頼りすぎていたり、根拠の薄い一点読みをしがちであったり、
ゲージ状況や時間、壁との距離などに意識を中々割けなかったりと、相手の行動や画面で得られる情報をあまり考慮せず、リターン重視での単純なじゃんけんしか行えていない状態はまさしく画面を見ずに対戦をしていると言っても過言ではありません。
画面を目で見るだけではなく、頭で画面を理解することこそポッ拳上達の第一歩です。
ゲージを見る
ポッ拳の対戦中に把握しておきたいゲージ類は、体力ゲージ 共鳴ゲージ サポートゲージ 残り時間の4つです。中々多いですね。
これらを対戦中小まめに確認していては、本来より意識を割くべき相手の動きなどに集中できなさそうな気がしますが、
実はポッ拳には、そんなゲージ類を確認できる時間が予め設けられています!やさしい。
ゲージはフェイズチェンジ中に確認しよう
これらのゲージは、フェイズチェンジ中や相手のコンボ中など、自分が操作を行っていない間に確認しておきましょう。
お互いの体力と共鳴ゲージはフェイズチェンジでそれぞれ変動するので特に意識していなくても比較的目に入りやすいかと思います。
体力と共鳴ゲージの確認は勿論、フェイズチェンジ中にお互いのサポートゲージや残り時間も把握する癖を付けることを意識していきましょう。
サポートポケモンは効果が強力な反面、サポートゲージが溜まっていなければ使うことが出来ません。
サポートが溜まった状態では常に警戒を怠らないのは勿論、今相手がどの程度サポートが溜まっていて、体感あとどのくらいで溜まりそうなのか把握しておけば、サポートポケモンに隙を突かれる展開を防ぎやすくなるはず。
残り時間が僅かな状態から体力を逆転させようとすると、限られた手段で半ば無理やりにでも攻めに行かなければならないことが多く、相手に動きが非常に読まれやすいです。
時間が足りず余裕のない状況に陥らない為にも、相手の余裕を無くし優位に立ち回る為にも、時間を使った立ち回りを行う場合はフェイズチェンジ毎に残り時間も確認する癖を付けましょう。
ラウンドや応援などの状況にも寄りますが個人的には、残り時間が30秒台で自分が体力不利の場合タイムアップ負けを警戒した立ち回りを意識し、20秒台で自分が体力有利の場合タイムアップ勝ちも積極的に狙える立ち回りを意識しています。
相手の行動を見る
相手のした行動に勝てる選択肢を知ろう
相手の攻撃を食らった時、何故今相手の攻撃に当たったのか、どうすれば今の行動に勝てたのかを考えてみてください。
このゲームの攻防はじゃんけんのようなシステムです。ある局面で相手がグーを出しているのにこちらがチョキを出し続けていては一生相手に勝つことはできないですし、相手の手がグーであるかパーであるかは、こちら側にその手に対する知識が無ければ分からないことすらあります。
もし相手の行動に対してどうすればよかったのか分からなかった場合は一度対戦をやめ、フリートレーニングモードなどを使って調べてみるのも大事です。
相手の出す攻撃と自分の行動の相性関係が把握出来て初めて対等なじゃんけん勝負になると言えるでしょう。
相手の癖を見る
相手の使うポケモンの性能や相手の得意な攻め方、癖を考慮した立ち回りをすることで、単純なじゃんけん勝負がより勝てる読み合いに変化していきます。
使えるカードが少なければ相手に動きを読まれやすくなりますが、それは相手も同じ。
相手の戦い方をよく見て、そのキャラの通したい強い動きや、よく使う動きに勝てる行動を積極的に選んでいくことこそまさに読み合いの第一歩であり、これにどういう風に対応していくかを考えるのがこのゲームの醍醐味です。
相手の行動を見つつ、自分の立ち回りもワンパターンにならないようにすることを意識してみましょう。
行動を予測することで初めて咄嗟の反応が可能になる
相手の行動を予測することは、読み合いを有利に進めるだけでなく、相手の動きに反応して後出しじゃんけんを仕掛けることも可能になる場合があります。
自分の素の反射神経に自信がなくとも、相手のするであろう動きとタイミングが予測できれば、相手の行動を見てから対処できる場合がありますし、
逆にいえばどんなに反射神経に自信があっても、相手のする動きとタイミングが分かっていなければ見てから対処することはまず不可能です。
相手の行動を理解する
相手の行動を予測したり、癖を素早く見抜くためには、相手の行動の意図を分析し理解する必要があります。
相手の攻撃を食らった時、何故今相手の攻撃に当たったのか、しっかりとした根拠の元分析することは非常に大事です。
何をきっかけに攻撃が当たったのかを整理する時、以前の記事でも何度か解説してきたフレームの概念が重要になってきます。
ただ相手のよく使う行動を見て、勝てる選択を選ぶだけでは相手の行動を予測する為のしっかりとした根拠足り得ませんが、
お互いの有利不利の関係を踏まえて分析することで、相手の行動選択の意図や癖を、よりはっきり理解することが出来るようになります。
逆に、自分の動きが同じフレーム状況で同じ行動をしすぎていないか適度に振り返ってみてください。
強い行動であってもワンパターンな行動に頼りすぎていると、相手に動きを読まれやすくなってしまいます。
これらフレーム面の知識は画面を見て初めて発揮されるといっても過言ではありません。
リプレイを見よう
対戦中にいきなり相手の行動意図まで読み解こうとしても、中々上手くいかないと思います。
そんな時はリプレイ機能を使い、相手の行動意図や、自分の癖などを冷静に振り返ってみてみましょう。
さいごに
最初のうちはやりたいことをやるので精一杯と感じる人も多いと思います。
画面に意識を割いたことで、思うように操作が上手くいかなくなることも勿論良くないですが、
画面を見ないプレイではどっちにしろ早い段階で限界が来てしまうのもまた事実。
自分のやりたい動きをするために割く意識をなるべく少なくしつつ、相手と画面に意識を割くのが理想です。
勿論最初から出来ることではないですし、自分のやりたい動きが難しければ中上級者でも苦戦する部分でもあります。
これらの両立が今の実力では難しいと感じたら、まずは画面を見て戦うことを優先すべきだと自分は考えています。
画面の情報を素早く読み解き、駆け引きを優位に進めることが出来ればより一層ゲーム中の攻防が楽しく感じるはずです。