はじめに
みなさん、こんにちは。クロスいがらしです。
先日、ツイッターでこのような旨のツイートを見かけました。
“格ゲーでダメだった部分はメモを取った方が良いと言われるけど、メモの取り方が分からない”
中級者くらいのプレイヤーが伸び悩んだ時にぶつかる壁だと思います。みなさんはどうされていますか?
今回はこの悩みについて解決すべく、私の意見を書いていこうと思います。
目的と手段を混同しないこと
さっそくメモの取り方を……といきたいところですが、それよりももっと大切なことがあります。
それはメモを取るにあたり“目的と手段を混同しないこと”です!
そもそもメモを取るというのは何が目的でしょうか。言うまでもなく強くなって勝てるようにするためだと思います。
では、あなたの目指す勝利はメモという手間をかけてでも欲しいものでしょうか。普段の楽しいプレイから時間を割き、考え、時に調べ、文章に落とし込むという手間がかかるわけです。
「教えてもらったのにメモをサボってしまった。」
「あの人はやってるのに自分は習慣化できていないから弱い。」
多くの人がこの手間というハードルを無視し、言われたままにしようとするために躓きます。自分を責めるのではなく、必要になったら行動に移すで十分だと私は考えます。
↑私にとって強くなることは海外大会での交流に繋がり、メモはその場にいけるほど強くなるための手段です
競技としてポッ拳に取り組む人がいてもいい。好きなポケモンを眺めて楽しむ人がいてもいい。他のゲームに飽きた時に気晴らしで遊ぶ人がいてもいい。そこに優劣はありません。
メモを取ることは目的ではなく手段です。ぜひ一度、手間をかけてでも強くなる必要があるかどうかを考えてみてください。
・メモは目的ではなく手段
・目指す強さの度合いによってメモの必要性は変わる
・メモを取ることの心的ハードルを加味すること
心・技・体の個性を知ること
みなさんは対戦ゲームをプレイするにあたり、自分や人の“個性”というものを意識していますか? ここで言う個性とは才能や長所を意味しています。
最初のうちや一定のレベルに達すると長所を伸ばすことに特化していく場合もありますが、基本的には短所を補いつつバランスを取っていくことの方が伸びやすいと私は考えています。
では、ポッ拳における個性とはどのような要素があるのでしょうか。今回はその個性を“心・技・体”というスポーツでよく使われる言葉を用いて紐解いていきます。
心:我慢強さ、萎えないこと
技:フレームや上下判定など技の知識、最大コンボの判断
体:反応速度、素早くボタンを押せること
どの要素も相互的に作用するので何かの成功失敗を一つの要素で語ることはできませんが、だいたいのことはこの3つのどれかに当てはまると思います。
他人との比較ではなく要素ごとの自分の中での比較で大丈夫です。これらを見てみなさんは自分がどの要素に個性があるかイメージできますか?
ここで“技”のみが個性から外れた方。まさしく今後メモを取るべき方はあなたです!
何故なら、メモで得られるものは“知識面の補填であることが多い”からなんですね。
究極的に言えば覚えていられるならメモなど必要ありません。人は忘れるのでメモが必要になってきます。
知識がつくことで自信に繋がりメンタル面が強化されたり、当たりが付けられるようになって反応速度が上がることもあります。しかし、メモの目的は知識を忘れないようにすることなんですね。
↑シャンデラの“やきつくす”など、その後の派生が多い技の対策はメモを取ることが有効に働きやすい
一方で、メモを取ることより他のことをオススメしたい人もいます。
それは、知識に体が追い付かず分かっているのにできないタイプの人です。知識を物、記憶する脳を棚に例えると、整理されていないために必要なものをすぐに取り出せない状態ですね。
百聞は一見に如かず。調べたこと、教えてもらったことは実戦で試していかなければ身につきません。
かっこいい状況限定コンボがあったとして、どういう過程でその状況になるのかを理解していなければひたすらそれを狙っては失敗を繰り返してしまいます。こういった状況の判断というのは知識ではなく実戦で身につくことがほとんどです。
“知識さえあればできること”と“分かっていて繰り返せばできること”があることを理解し、頭と体を同時に鍛えるようにしましょう。
例:ミュウツーの“ほのおのパンチ”をガードしたら、ルカリオの“しんそく”で全対応できる。これは知識さえあればボタン連打でよい。
例:最速技のブロック攻撃がないポケモンは“れいとうパンチ”派生があるかどうかを判断してから最速技で反撃を取る必要がある。これは知識と判断が必要になる。
・メモで得られるものは心・技・体の“技”に特化していることが多い
・知識面の強化が必要になったらメモを取ればよい
おわりに
いかがだったでしょうか。
メモを取らなきゃと焦るより、その必要性を十分に理解したうえで試すことが大切です。何故なら大抵の人は“必要性を感じると自主的に行動に移る”からです。
例えば英語を話せない人がアメリカに行った時、お店で「ハンバーガーください」という人はいないですよね。誰しもが「hamburger please」と言うはずです。逆に日本のお店で急に英語で注文してと言われたら恥ずかしくて言えないですよね(笑)
このように必要性を理解することは、行動のハードルを下げてくれます。これはメモの取り方そのものを理解するよりとても大切なことなんですね。
後編では実際にメモの取り方とその活用法についてお伝えしていきます。お楽しみに!