これまでの記事では、主に初心者向けに振りやすい技や、強化状態についても解説をしてきました。今回の記事では、DPの技についての詳しい解説や、使い方について解説していきます。
以前の記事で紹介した「構え弱攻撃」や強化ポケモン技はマスクド・ピカチュウ側から展開を作ることができるため、相手に近づいて使うだけで有利になります。ですが、対戦中は相手の技に対応したり、自分の技に対策をされたりすることでしょう。
不利な状況から相手の動きに対して部分無敵やリーチを使って差し返したり、相手が講じた対策に対する対策をしたりするために、他の技の性能を把握して活かしていきましょう。
弱攻撃系統
弱攻撃
使いやすさ:★★★★☆
リターン:★★★★☆
リスク:★★☆☆☆
三段まで入力でき、途中でXへ派生できます。Xへ派生した後は構え強攻撃と同じ性能です。それぞれの特性を書き連ねると
- 5YY: 連ガ(初段をガードさせると、確実に二段目もガードする)
- 5YX: クリティカルではない限り、初段が当たっても繋がらない。
- 5YYY: 三段目をジャスト入力したら4Fの有利。三段目を飛びで避けられる。
- 5YYX: 三段目を飛びで避けられないが、中上段無敵技に負ける。
X派生以外はポケモン技へ派生ができます。
主な派生先の一つとして、エレキネットが挙げられます。5YYY読みの飛び、ガード継続、ブロックなどに対してリスクを付けられます。
ポケモン技派生できることを活かして、起き攻めで5YYを重ねて、ブロックを確認してワイルドボルトやエレキネットに派生してリスクを減らしたり、リターンを得たりできるので、起き攻めで迷ったらとりあえずこの技を使ってみると強いです。
トレーニングモードで起き上がりに対して5YYを重ねて、確認して派生先を選ぶ練習をしてみましょう。
伏せ弱攻撃
使いやすさ:★★★★☆
リターン:★☆☆☆☆
リスク:★☆☆☆☆
マスクド・ピカチュウ唯一の最速打撃です。当てて±0F、ガードされて-4Fですが、最速技の弱い相手や最速技の無い相手に対しては、この技を連打しているだけで嫌がらせができます。
また、最速打撃なので、起き上がりで使えば投げに必ず勝てます。その場合は確認してからポケモン技派生してリターンを得ることができます。つながる技と状況を書いておくと
- 放電:最速で入力すれば必ず繋がる
- ワイルドボルト:クリティカル時のみ繋がる
- 強化フライングプレス:小さなキャラ以外にクリティカル時のみ繋がる
放電以外はクリティカル時のみなので、通常は放電に派生することが多いでしょう。ですが、伏せ弱攻撃がヒットしたのを確認してから放電に派生することはできない仕組みになっています。したがって、リターンを得るためには割り切って放電への派生を入れ込むことも必要になってきます。
対戦相手によっては、こちらの伏せ弱攻撃をガードして得た4Fの有利を起点に攻めを始めてきます。このように、伏せ弱攻撃をガードしてすぐに攻撃をしてくる相手に対して、こちらが放電を入れ込んでいた場合、放電に当たって空中復帰か痺れ状態に持ち込めます。「ポケモン技派生がある」ということを活かして、4Fの不利を実質無いものとして読み合いを進められるということを覚えておきましょう。
前入れ弱攻撃
使いやすさ:★★★☆☆
リターン:★★★☆☆
リスク:★☆☆☆☆
おしりから前へ突っ込んでいきます。下段無敵があってリーチが長いので、相手の下段攻撃を透かして差し込むのに使えます。ですが、下段無敵の発生が遅い(11Fから)ので、不利フレームから相手の下段技を透かすといったことには使えません。
この技もポケモン技へ派生でき、エレキネット以外のポケモン技が確実に繋がります。ヒット確認して派生できるので、未強化時はワイルドボルトへ、強化時はフライングプレスへ派生してDPからFPへ変えましょう。当てれば確実にフェイズを変えられるということは、20%の共鳴を溜めて、有利な状況からFPを始められるということなので、ダメージ以上にリターンは大きいです。
基本的にはガードさせて-4Fで、エレキネット派生をしても掴めません。ですがジュナイパーとスイクンに対してはガードさせて-8Fになり、エレキネット派生でガードを掴むことができます。
構え弱攻撃
使いやすさ:★★★★★
リターン:★★★★☆
リスク:★☆☆☆☆
以前の記事を参照→マスクド・ピカチュウの使い方 その1
強攻撃系統
強攻撃
使いやすさ:★★★☆☆
リターン:★★☆☆☆
リスク:★★☆☆☆
強化状態だと威力が上がります。
当てた場合、地上ヒットならば4Fの有利、空中ヒットならばコンボに繋がる技です。発生前に上段無敵が付いているということを覚えておけば、意外な場面で使えるかもしれません。
攻撃判定が上に非常に広く、ピカチュウ本体は地上にいるため、空中にいる相手に対して非常に強いです。また、相手が有利フレームからバックジャンプをして逃げようとした場合などに咎めることができる場合もあるので、構え弱攻撃で咎められない飛びを読んだときの手段の一つとしても有用です。
伏せ強攻撃
使いやすさ:★★★☆☆
リターン:★★☆☆☆
リスク:★★★☆☆
1F目から中上段無敵が付いている数少ない技のうちの一つです。1F目から付いているということは、相手が起き攻めで中上段技を使ってきた場合に、この技を使えばすり抜けることができるということです。
二段目への派生がありますが、連ガではないので、二段目の派生を読んでブロックされることもあります。
この技は発生も遅く、ガードされた場合の状況が良くないので、中上段無敵を活かした使い方をすることが多いと思います。
例えば、中上段判定の突進技で突っ込んでくる技が見えたら使ったり、特殊中段判定の弾(サーナイトのエナジーボール、シャンデラの鬼火、溜め無し波動弾、溜め無しシャドーボールなど)を透かしながらラインを上げたりといった使い方もできます。
前入れ強攻撃
6X二段目
使いやすさ:★★☆☆☆
リターン:★★★★★
リスク:★★★☆☆
最大の火力を出せるコンボ始動技ですが、一段目と二段目が連ガでなかったり、初段止めをすると当てて不利だったりすることから、覚悟を持って振る必要がある技です。リーチが長かったり、共鳴相手に怯ませてエレキネットでフェイズを変えたりできるので、共鳴相手についてはリスク以上にリターンが大きい技と言えるでしょう。
地味に二段目で出てくる雷の判定が空中の相手に当たったりする場合もあります。
構え強攻撃
使いやすさ:★★★☆☆
リターン:★★★☆☆
リスク:★☆☆☆☆
二段目まで派生すると、5秒間の強化状態に入れます。早い段階から下段無敵があるので、相手の下段技を読んで使うこともできます。
強化状態に入れるというメリットがかなり大きく、二段目までガードされて8Fの不利を背負ったとしても、中央であれば相手との距離が開くので、ガードされた場合のリスクはそれほど大きくありません。
二段目にブロック貫通判定があるので、ブロックからリターンを取られにくいという点でも、かなり振りやすい部類の技だと思います。強化状態に入りたいときには積極的に振っていきましょう。
実は、ルカリオの伏せ弱攻撃と同じくらいのリーチがあるので、ちょっと離れた相手に触りにいくのにも使えます。