マスクド・ピカチュウのフィールドフェイズ(FP)の技の解説です。
FPを安定して取ることができれば、ゲーム全体を通して自分の方が相手よりも共鳴しやすくなり、有利な展開を作ることができます。FPを取っても相手の体力を大きく減らすことはできませんが、ゲージの有利を活かして待ちの戦法を取れたり、弾キャラ相手には密着に近い状態でデュエルフェイズ(DP)を始めることができます。
幸い、マスクド・ピカチュウの技はどれも使い所があり、FPにおいて多彩な動きができる数少ないポケモンのうちの一人です。この記事ではFPにおける技を一つ一つ解説していきます。
シュート攻撃系統
シュート攻撃
弾をひとつだけ出します。最大の長所はポケモンわざキャンセルが可能なことと、《かげぶんしん》から派生で出せることでしょう。それぞれの特徴を箇条書きであげていきます。
- ポケモンわざキャンセル可能
- シュートが当たれば、最速ほうでん派生が必ずコンボになる
- 遠くの相手にはシュート→かげぶんしん→でんこうせっかがコンボになる
- 密着シュートほうでん、シュートエレキネットは、多くの相手に対して完全な二択
- かげぶんしんからキャンセルして出せる
- シュート→かげぶんしん→シュートで継続して揺さぶれる
- 単発だと、ガードさせても当てても不利
また、発生が15Fと速いことから、密着での暴れにも使えます。例えば、ホーミング格闘の発生が17Fでないポケモン(ミュウツー系統、ギルガルド、カイリキー、マニューラなど以外)に対して4Fの不利を背負ったとき、こちらのシュート攻撃の方が相手のホーミング格闘よりも早く発生するので、つかみ攻撃とホーミング格闘の両方に対応することができます。
フロントシュート
詳しい解説は以前の記事【マスクド・ピカチュウの使い方 その1】にあります。強いです。
バックシュート
発生と弾強度は低いですが、継続してゆっくりと相手を追いかける電気の柱を飛ばします。当たった相手は痺れるので、フロントシュートやほうでんでコンボを狙いましょう。
発生が遅く、出たとしても相手の弾に一方的に負けるので、DPからFPへ変わった際に置いておくという使い方が主になるでしょう。誘導が強いため、相手が横移動でシュート攻撃やほうでんを警戒しているときに、相手を動かすためにも使えます。
弾で消す猶予が無い場合に相手が取れる選択肢は、ガードするかステップで誘導を切るかに2つです。弾の速度が遅いため、ガードしてくれた場合は大きな有利に、ステップで誘導を切られた場合は、ステップに対して何か技を刺せるかもしれません。
壁の近くでYボタンを長押ししておくと、壁キックができます。様々なバリエーションがあるので、試してみてください。
サイドシュート
威力が低く、当ててもフェイズが変わらないため、あまり使うことは無いでしょう。ですが、見てからブロックするのが難しい発生速度であり、横移動に刺さることから、横移動を咎めるためには重宝します。
一応2回連続で出せて、その後にフロントシュートに派生出来ますが、コンボにならない(ブロックで割り込める)うえに、ブロックを咎める手段が無いため、派生は基本的に封印で良いと思います。
バックシュート同様に壁キックができたり、強化時限定で電磁ジャンプ派生ができたりしますが、こちらについては良い使い方を見つけられていないので、今後の研究に期待しましょう。
ジャンプシュート
空中で弾を2つ飛ばします。着地を誤魔化すのが主な使い方で、コンボなどは繋がりません。とりあえず着地するときに出しておくと、誤魔化すことができます。
その他
ホーミング格闘
発生は全体で2番目に速く(21F)、強度がかなり高いです。発生が同じ相手では、ルカリオ、ピカチュウ、テールナーに対して強度で勝てます。
一方、強度が同じ程度の相手に対しては、マスクド・ピカチュウが発生と同時に空中に浮いているため、相殺して空中復帰となるので気をつけましょう。
かげぶんしん
シュートが使いやすく、中距離の派生先として使いやすいのが《かげぶんしん》です。
弾キャラへの刺し方については、他の記事で紹介する予定なので、今回の記事では派生先について解説します。
かげぶんしん→シュート(Yボタン)
シュートが当たりそうだったら、ほうでんへ派生しましょう。かげぶんしん→シュート→かげぶんしんを繰り返しておくと、相手はシュート派生を読んで横ホミ格などで差し返してくるので、それを咎められるようにしましょう。
かげぶんしん→ジャンプ(Bボタン)
バックジャンプしながらジャンプシュートを使えば、咎められるポケモンは少ないです。また、ホーミング格闘で突っ込んできた相手に対して、ジャンプで避けてジャンプ格闘やスパークで咎めることもできます。
かげぶんしん→ステップ(Rボタン)
一番多く使うとしたら、前ステップキャンセルからの掴みでしょう。相手が固まっているときに使いましょう。横ステップキャンセルは後隙が大きいので、使わない方がよいでしょう。
かげぶんしん→ホーミング格闘(Xボタン)
ホーミング格闘を出すことはないですが、かげぶんしん→ホーミング格闘→ガードはかげぶんしん派生の中で一番重要です。本来、かげぶんしんからキャンセルしてガードを出すことは出来ないのですが、ホーミング格闘を一瞬だけ経由してガードすることにより、他の全ての派生を経由するよりも速くガードを出すことができます。
上の動画では、かげぶんしんの後にガード、かげぶんしん→ステップ派生の後にガード、かげぶんしん→ホーミング格闘→ガードの3つを連続して行っています。かげぶんしん→ホーミング格闘→ガードの隙の無さが分かると思います。
終わりに
今回の記事では、マスクド・ピカチュウがFPで使えるツールについて解説しました。具体的に、これをどう使ってFPを取っていくのかについては、次回以降の記事で紹介していきます。