はじめに
前回に引き続き立ち回り編です。今回はDPの立ち回りについて考えていきたいと思います。
DPの技紹介編も参照しながら見ていただけると幸いです。
テンキー表記も使用しています。(ジュカインが左側を想定して表記。)こちらも参照してください。
基本事項
ジュカインのDPの技は、FPと同様、設置技、リーチの長い中距離技、近距離技に大別されます。やることもあまり変わらず、設置を撒くことで状況を有利にする、中距離技で差し込みを狙う、フットワークを活かして近づき、接近戦を仕掛けるなど。しかしFPと決定的に違う点は、DPでは設置を回避する手段が限られ、より刺さりやすくなることです。FPでは前後左右、フィールドの隅々まで動き回ることができ、設置物から逃れることは難しくありません。しかしDPでは動ける範囲は前後と空中のみで、上方向に逃れるか、後方に下がるかしか設置を回避する術がありません。特に壁際では絶大な威力を発揮、打撃技などと組み合わせることで設置で相手を封殺することすら可能になります。総じてジュカインにとってDPはFP以上に重要なフェイズであり、いかにDPでダメージを稼ぐかを考えることが勝利への近道であると私は考えています。
ではこのことを踏まえ、様々な状況でどのように立ち回るのがベストなのかを考えていきたいと思います。
通常時
まずは、完全5分の状況での立ち回りについて考えます。
遠距離
FPにおいて中、遠距離からフロントシュート、リフブレなどがヒットし、相手と離れた状態でDPがスタートした時の間合い。ジュカインは遠距離まで届く技はあまり持っていないので、この間合いで出来るのは主にやどりぎのタネを撒くか、相手に接近するかのどちらか。どちらの行動をすべきかは相手ポケモンの性質によって変わります。
遠距離〇の場合
遠距離〇のポケモンは飛び道具のリーチが短い、もしくは飛び道具が全く無く遠距離での攻撃手段にやや乏しいキャラ。遠距離で攻撃を受ける可能性が少ないため、設置を撒きながら待ちの立ち回りを行うことが可能。特にカイリキー、ガブリアスなど近距離戦に特化したポケモンにそのまま接近戦を挑まれるのはできることなら避けたいのでやどりぎのタネを撒き周囲を有利なフィールドにしながら安易に接近させないようにし、中距離戦を挑む準備をするのがベスト。
遠距離▲の場合
遠距離▲のポケモンは遠距離まで届く攻撃手段があり、遠距離でも攻撃を受ける危険があります。とはいえ▲のポケモンの場合は弾に多少隙があるので弾を回避しながら隙を見てやどりぎのタネを撒くことも可能。弾の回避が厳しい場合は接近を意識。
みきりを使うと飛び道具を捌きながらやどりぎのタネを撒けるのでおすすめ。
遠距離×の場合
遠距離×のポケモンは遠距離において特に強力な攻撃手段を持つキャラで、遠距離で悠長に設置を撒いている暇はほぼありません。接近することにのみ意識を向けましょう。
接近は前歩き、前ジャンプ、ステップなどを駆使して行いましょう。相手や状況にもよりますが、ブロステも有効。
唯一遠距離まで届く攻撃が、遠距離ギガドレイン(3A)。弾速が遅い弾を連発するポケモンには刺さることがあるので覚えておくとよいかもしれません。
中距離
遠距離から少し近づき、かつ相手と密着しすぎない間合い。リーチの長い技を数多く持つジュカインが最も得意とする間合いです。
リフブレは弾に対しての刺し込みが強力。遠距離からステップで中距離まで近づき遠距離攻撃を回避しつつ相手に奇襲をしかけることもできます。
五分状況におけるギガドレインはややリスクが高く使い辛いものの、近距離戦を挑もうとステップで近づいてくるポケモンに刺すという使い方があります。
中距離において最も安定かつ、強力な攻撃手段がタネマシンガン。射出で相手の接近を牽制しつつ、生育後の蔦による攻撃に繋げることが可能。
近距離
相手と密着し、打撃技を撃ち合う間合い。ジュカインは最速発生の打撃技を持っておらず、近距離技の撃ち合いではフレーム的にはやや不利な戦いを強いられます。しかしそれの引き換えにリーチ、攻撃範囲などに優れた強力な性能の近距離技を持っており、近距離戦も問題なく行うことができます。
2Yはリーチが長く、ヒットするとコンボにはならないが莫大なフレーム有利が取れ、後隙も少ない最強レベルの打撃技。
8Yは攻撃判定が持続する上、防御力ダウンのデバフを付けることができる強力な対空技。相手の飛びを許さず狩ることができます。
通常ブロックはリーチがやや長く、上方向にも攻撃できる優秀な性能の近距離技。打撃の対処に困るときはこの技に頼ってみましょう。
通常つかみ。最速発生かつ、リーチがやや長い。確反を取る時や、不利Fなどでガードしている相手に有効。
さて、近距離でもこのような技で応戦することができるわけですが、ジュカインが本領を発揮できるのはあくまで中距離戦。後ろに下がれる時はステップやジャンプを活かして中距離まで下がることも大事です。
有利時
起き攻めなどの有利状況ではどのような技を使うべきなのか考えます。
タネマシンガン
壁際での起き攻めタネマシンガンは強力。起き上がりにタネガンの生育を重ねることで、相手にガードを強要でき、削りを入れつつもう一度さらにタネガンを押し付けるというプレイングが可能。上手く立ち回れば相手を壁際から逃すことなく封殺することも可能。
相手を封殺するためには、タネガンから逃れようとする相手に対する対処を考える必要があります。まずタネガンからの回避手段として挙げられるのが前ステ。これには2Yで対処でき、相手を蔦の方向に押し戻すことができます。
もう一つのタネガンの回避手段、前ジャンプ。これには8Yで対処可能。防御力ダウンもつくのでおいしい。
設置に対処できずガードを固めている相手にはギガドレイン。
8Y
起き攻め8Y。起き上がりに8Yの持続を重ねることで莫大な有利Fを稼ぐことができ、強力な起き攻め手段になります。ヒット時はそのままコンボに移行可能。
この起き攻めの利点はリスクがとても低いこと。相手がリバサで発生の速いコマブロ技を選択していても余裕でガードが間に合います。
溜め5X
溜め5Xでの起き攻め。ブロック貫通かつ高打点の一撃は強力。上段技なのが珠に傷。キャンセルできるのでびびらせて投げるのも手。
ガードされてもタネガンに繋げることもでき、状況がとても良い。
不利時
逆にこちらが壁に追い詰められ、起き攻めを受けている場合について考えます。
ガード
まずは落ち着いてガード。特に起き上がりにはブロック貫通の打撃を合わせられる場合も多いので基本ながら大事なことです。
ブロック
相手の打撃に合わせてブロック。ブロックの性能が高いことも相まって単純ながら強力なリバサ、割り込み手段になります。さらに溜めがヒットするとコンボで相手と位置を入れ替えることができ、不利を一気に有利に変えることができます。
ジャンプ
相手の打撃の隙間を見計らってジャンプで壁際を脱出。ジュカインのジャンプはモーションがとても素早く、上昇から着地までの動作が短いので大変強力な性能。相手が攻撃後あまり有利を取れない打撃を出した場合や、ジャンプで回避可能な打撃連携を出してきた場合はジャンプのチャンス。
みきり
みきりも強力。相手の攻撃をブロックしつつ、ジャンプで裏に回ることができます。また、相手に防御力ダウンのデバフが付与されます。こちらも空対空に注意。
4X
4Xは投げ読みで有効。ヒット時はブロック溜めと同様、コンボで相手との位置が入れ替わるので不利を有利に変えることができます。
おわりに
今回はDPの立ち回りについてざっくり書いてみました。前回のFPの立ち回り編と合わせて、これからジュカインに触れようと思っている方やジュカインが持ちキャラのプレイヤーの皆様にとって有益な内容であったなら幸いです。拙い文章でしたがここまでお読みいただきありがとうございました。
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