汎用性と性能の高さから多くのプレイヤーに使われているサポートポケモン《ミミッキュ》について考えてみる記事です。
一定の範囲にいる相手に対して近づいていって、連続攻撃で拘束するという性能から、ガードさせるだけで一方的な有利状況を作り出せたり、ミミッキュの攻撃の寸前に掴み攻撃を入れることで、反撃を気にせずにガードを崩せたりといった強みがあります。
ミミッキュの性能を正しく把握すれば、安全に逃れることも可能なのでしっかり勉強しておきましょう。
基本性能
挙動
ミミッキュを出した後に現れる円の内側(空中を含む)に相手が入ったら、ミミッキュが相手のところまで近づいて攻撃〈じゃれつく〉を発動します。ミミッキュが出た時点で相手が内側にいた場合、すぐに攻撃に移ります。このときに覚えておきたいのがミミッキュは前にしか進めないという点です。すなわち、ミミッキュを一度追い越したら、攻撃が当たることは絶対にありません。
攻撃が発生した時点でミミッキュは移動を終えるので、一度避けたのであればそれ以上近づかない限り当たることが無いということも覚えておきましょう。
バフとデバフについて
ミミッキュが全段ヒットすると、およそ10秒程度の攻撃デバフと共鳴デバフが付与されます。攻撃デバフは攻撃ダメージ補正が10%、共鳴デバフは共鳴時に攻撃ダメージ補正が20%増え、防御ダメージ補正が20%減ります。
つまり、このデバフが乗った状態で共鳴すると、攻撃は初段から30%の補正が乗り、相手の攻撃は初段の補正が10%ゆるい状態から始まります。初段の補正が変わるので、コンボダメージに換算した場合はさらにきつく、ものによっては実際には半分程度のコンボダメージしか出ないケースもあります。
共鳴で巻き返しを図っているときには、ミミッキュの攻撃には当たらないようにしましょう。
ミミッキュを使う側が、ミミッキュの発生に付与されているブロックで相手の攻撃を受けたときにはミミッキュを使ったポケモンに12秒の攻撃バフが付きます。攻撃バフが付くと、共鳴バースト状態の相手に攻撃が通るようになるので、相手がミミッキュを持っているときには共鳴バースト状態でも安易に飛び道具などを打たないようにしましょう。
フレーム
サポートポケモンのフレーム表にある通り、7Fで暗転し、サポートポケモンを呼んだ側の硬直は全体で21Fあります。他のバフ系サポートについても言えることですが、五分状況のフレームであれば、21(全体フレーム)ー 8(暗転直後のフレーム)= 13 となるので、最速技(11F)が確定します。打撃を当ててもミミッキュがこちらに攻撃してくるため、確定を取るならば、つかみ攻撃になるでしょう。
ただし、気をつけておきたいポイントとして、暗転直後の入力については先行入力が効かないので、暗転直後に最速でつかみ攻撃を出すには、暗転が終わった瞬間に正確につかみ攻撃を入力する必要があります。
この入力については、他のバフ系サポートを咎めるためにも使えるので、練習しておきましょう。
攻撃判定の大きさ
上のフレーム表でも書かれている通り、ミミッキュの打撃は下段か中下段で、連続攻撃の間には5Fの割り込み猶予があります。
これがどういうことかというと、ミミッキュがきれいに重なっていない限り、ジャンプで避けられる、ミミッキュの攻撃の隙間にジャンプやコマンドブロック技を挟める(バリア、わるだくみ、キングシールド、ストーンエッジなど)という意味になります。
ミミッキュが後ろに下がれないという性質も合わせて考えると、ミミッキュを飛び越すという選択肢を取れば、ミミッキュに当たることはほとんど無くなるでしょう。
使用例と対策
ここからは、実際にミミッキュを相手が使ってくるパターンについて、それぞれ一般的な対策を考えいきます。密着の有利フレーム、不利フレーム、そして遠距離の3つが主な使い所でしょう。
ここでの「密着」は「つかみ攻撃が届く位置」という前提で話を進めていきます。
密着の不利フレームやお見合いからのミミッキュ
状況としては、こちらが攻撃を当てたりして有利フレームを得た場合や、お見合いでガードをしているときに相手がミミッキュを使ってきた場合です。
こちらが打撃を出していた場合は、ほぼ確実にミミッキュ本体の攻撃が当たるので諦めましょう。
様子見をしていた際には、前述の通り最速投げが確定しますが、最速の投げを成功させる自信が無いのであれば、めくり飛び(相手を越えるジャンプ)を選択するのもよいでしょう。着地を咎められる可能性はありますが、10F以上の有利フレームがあるので、飛び自体を咎めることはほぼ不可能です。
また、相手は投げを警戒して暴れている可能性が高いので、あえて打撃を振るという選択肢もあります。コンボ中に前に進む技であればミミッキュに邪魔されずに完走できます。
これで、ミミッキュをガードする以外にもいくつか選択肢が生まれました。100%最速つかみを確定させられるのであれば、それで良いのですが、不安であればそれ以外の選択肢も使っていきましょう。
密着の有利フレームからのミミッキュ
相手があえて有利フレームを取った状況でミミッキュを出してきた場合です。このケースでは最速つかみが確定しないので、相手側も少し大胆に攻めてくるでしょう。
ですが、ミミッキュの暗転からの硬直フレームが13Fあることから、ミミッキュを出した時点でこちらの方が先に動けることが確定しています。ミミッキュをガードして二択を迫られるのも嫌なので、この場合も飛びでの逃げをおすすめします。
もちろん、前項で紹介したように前に出る技で攻撃しながら避けられる場合はそれも選択肢に入れてよいでしょう。
ただし、中上段技だと、相手の飛び読みの対空技で取られるおそれもある。
遠くでミミッキュを出して近づいてくるケース
遠くで安全にミミッキュを出して近づいてミミッキュを押し付けてくるケースです。
これに関しても、一度ミミッキュの範囲に入ってから前ジャンプや後ろジャンプで避けるのが良いでしょう。
ハメとその対策
上に無かったパターンです。
ポケモンによっては、ミミッキュに当たるか相手の掴み攻撃に当たるか、どちらかが確定するような状況を作ることが出来ます。簡単に言うと、起き上がりに投げが重なるが、ジャンプをするとミミッキュが当たるという状況です。
ジュナイパーのソアリングXからブロックキャンセル前ステップ→ミミッキュ→ステップ→掴みは共鳴バーストや無敵サポート以外では逃れられない。
相手がハメを狙ってきたときは諦めて投げかミミッキュのどちらかを選ぶか、共鳴バーストを使って切り返しましょう。抜ける方法が無いからハメと呼ばれています。
ハメに対抗する手段として最も良くないのがアーマー技です。基本的にアーマーでミミッキュを受け切ることが出来ない上に、ミミッキュの打撃が無補正で全て当たった上で、相手のコンボも全て入るので、試合を決めるレベルの大ダメージを受ける上にデバフが2つ付きます。次の動画を見れば分かるでしょう。起き攻め前は504あった体力が181まで減っています。
ハメっぽい起き攻めミミッキュへの対策
上のジュナイパーのハメを見て分かるように、ハメを作るためにはフレーム消費が多くの場合で必要になります。起き攻めでフレーム消費無しでミミッキュを使ってきた場合、十中八九ハメは成立していません。
ハメではない場合、ミミッキュが重なりそうだったらガードをしておけば、ガード硬直に掴みがスカって何も起こらないはずです。ハメが成立していないのならば、ミミッキュと投げのどちらも飛べる場合が多いので飛びも選択肢に入りますが、これは読まれた場合にフルコンボが入るという点には気をつけておきましょう。
まとめ
これで、ミミッキュに対する理解は十分に深まったでしょう。大事なのは、相手がミミッキュを出してきた場合に、同じ選択肢を取り続けないことです。例えば、初めてミミッキュを出された場合にバックジャンプを選択していれば、相手は次からバックジャンプを読んで何かをしてくるかもしれません。その状況でミミッキュを避けながらの攻撃を決められれば、相手にミミッキュを使わせた上で、こちらはリターンを取ることが出来ます。
対ミミッキュに限らず全ての状況で色々な選択肢から違うものを選ぶということは重要ですので、相手の狙いも意識して変えていきましょう。