はじめに
どうもメルギドです。
前回投稿させて頂いた相模原流バシャーモの記事ご評価、ご意見頂きありがとうございました。
まだまだ至らぬ点がありますが今後も精進していきたいと思います。
↓↓相模原流バシャーモの記事はこちら↓↓
上級者の戦い方を学ぶ
今回は中級者から上級者向けの記事となります。
中級者から上級者というとだいたいB~A帯くらいのレベルでだいたいこのレベルになると確反(確定反撃)やコンボ、立ち回りをある程度理解できるようになります。
その分、マッチングする相手も手強くなり、勝ち続けないとランクもポイントも稼げず、スランプになりがちなランク帯だと思います。
↑現環境、格差マッチもあるのでマッチングによっては急激なランク変動も起こりうる。
そこで今回は上級者は普段のバトルでどんなことを考えているか、中~上級者にかけての時はどんなことに気をつけていたのかお話を伺いました。
今回の記事を書く上にあたって取材に協力をしてくれたのはこの方!チャーハン動画で有名なポッ拳実況者のパラスさんです。
パラスさんはエンペルトを主軸としたプレイヤーでその他にもピカチュウやリザードンなどサブキャラの構築に努めており、YouTubeでは数々のポッ拳動画を投稿しています。
また、大会では輝かしい成績を残しており、最近では今年の1月に開かれたカントートーナメント7で優勝するなど今後開かれる大会でも目が離せないプレイヤーとなります。
そこでパラスさんにずばりバトル中はどんなことを考えているのか、また中級者時代はどんなことに配慮していたのか聞きました。
パラス流ポッ拳戦術
Q C~B帯くらいはどのようなことに気をつけていましたか?
またフレームやホミキャンやファジーといったテクニックはいつ頃学びましたか?
A C〜B帯は皆と同じように闇雲にランクマッチをしてました。僕はアーケード版からなので今とは違いますが、C,Bは楽しければなんでも良いと思います。
フレームなどはB→A5に上がるのがほんとにキツくてそこで上級者に教わりました。皆さんも勝てない時は闇雲に戦うより、フレーム表暗記でもトレモでも上級者の対戦動画を見る・教わるでも何でも良いので、自分なりに研究を行うと成長に繋がると思います。
まとめるとパラスさんでも中級者時代はがむしゃらにランクマッチ等の対人戦で腕を磨いていたようです。
どのゲームにも言えることですが「勝ち負け」にこだわると勝たなければならない焦燥感やプレッシャーやらに押し潰されて途端に楽しくなくなってしまいます。
「戦いの中で学習していく」このスタンスが重要だと思います。
↑「バトルを楽しむ」ことが大前提!
配信やランフレでは難しいことは考えず、まずは戦ってみよう!
その中でも学習しにくいのが「フレーム」、どの状況下なら技が差し込めるのか、確定反撃が取れるのか等ただバトルをしていてはなかなか見つけることは難しいです。
そんな時はフレーム表を見たりリプレイで上級者のバトルを見て技を盗む、トレーニングモードで検証して研究をするというのが上級者への一歩ということになります。
↑漫然と研究するより目的を持って研究した方が習熟度は上がる!
Q 感覚(勝負の勘)は実戦経験がものをいいますが対戦(特に起き攻めやリバサ)ではどのようなことに気をつけていましたか?
A まず僕は起き攻めは打撃が9割でリバサもガードが7割くらいです。これはリバサで投げ読みをさせず、リバサは投げられても仕方無くガード後の読みあいを制するものだと思ってるからです。ですがこれはあくまで僕の例なので鵜呑みにしないでください。
皆さんに伝えたいのは次のことです。
ポッ拳で勝つ上で大事だと思ってるのは、運要素であるじゃんけんをいかに実力要素に昇華させて太く長く勝ちに持っていくかです。ボタンをガチャガチャして終わった試合は何も産みませんが、自分なりに頭を使った試合は、1回2回は負けだろうと繰り返す度に必ず次に繋がります。
前段は起き攻め、リバサはその時の状況によりけりですがパラスさんは、「如何にリスクを抑えて攻めれるか」を考えているようです。
起き攻めは確定を取られにくい打撃や最大ためブロックで相手が差し返せないよう固め、リバサは無理して反撃しないで多少のダメージは割り切るスタンスです。
また、バトルを左右する要のじゃんけんに実力要素をどう組み込むかについてその場面ごとにどの技が有効、最適解なのか判断して戦うことが勝利に導くカギとなります。
中級者でよく見るのがリバサで投げ(つかみ)を嫌って暴れてくることがありますが、投げられた方が受けるダメージが少なくて済むケースもあります。
↑とにかく暴れさせない、食らってくれたらラッキーぐらいの認識で良い。↑マニューラの掴みダメージは90、下手に打撃によるコンボを食らうより安い。
Q カントートーナメント7大会時の心境を教えてください、そしてこの記事をご覧になっている読者に一言お願いします。
A 大会では今まで練習したキャラ(リザエンペ)の強さを披露したくてワクワクしていました。勿論ガチガチに緊張してましたけど笑。
後は強い人とギリギリのせめぎあいをする緊張感が本当に楽しいので、ポッ拳オフ大会は最高です(謎の布教)。
今ポッ拳やってる人はほんとにポッ拳好きなんだなーと思い、とても嬉しいです。
もし大会に参加するのを戸惑ってる人がいたら、積極的に大会に出たり交流をすれば、必ず良い経験になると思います。上級者に質問したり、窓に入るのも遠慮せず行うと、今いるポッ拳勢の皆さんは優しいので何とかしてくれると思います。
大会は対戦相手が見える、違う場所で戦うなどランクマッチとは違うプレッシャーがあり、いつもの実力を発揮するのは難しいところです。
ですがパラスさんは練習してきた成果を見せたい高揚感とその緊張感をエネルギーに変えて戦っていたようです。
まさに戦闘狂の鑑。
現在の情勢化だと厳しいですが、オフは行けるなら行った方が絶対にいいです。
ラグがない真剣勝負ができるのもそうですが、直接対戦相手、ポッ拳勢と話したり交流を深めることができるのがオフの魅力の1つです。
疑問点を自分で調べて解消するより精通する人に教えてもらった方が時間も手間も省けるので上達スピードも上がります。
↑今(2022年現在)では「♯バズイーでポッ拳」のハッシュタグが目印の東京都上野にある「上野Buzz e-Sports」さんで開かれるオフ会が有名。初心者から強豪までが揃うまさにポッ拳の闘技場。
その他の戦術論
パラスさん以外の他のプレイヤーにも聞いてみたところこのような意見がありました。
サーナイトが言う感覚はこれまで戦ってきた経験とコンボをミスしない基礎力が強さの秘訣となります。
コンボの精度を極める
格闘ゲームにおけるコンボはダメージを出したり、時間を稼ぐ等勝つために必ず習得しなければなりません。
↑コンボはチュートリアルのコンボ道場の他にもSNSや各動画サイトに載っているコンボ集も参考にしよう!
またフレームを知ることも重要でその場面で振ると有利、振ると不利、確反になる技等堅実な立ち回りができるようになります。
↑当たれば強いインファイト。
外すとほぼ反撃をもらうため見極めが肝心。
キャラクターを知る
キャラ、サポートキャラの特徴を知ることで相手の攻撃を切り返したり、有利に立ち回ることができます。
↑バシャーモの構えは特殊中段無敵。
実は全体重を乗せたガブリアスのドラゴンダイブも片足でブロックできる。
↑一定時間無敵、ブロック貫通が厄介なフォッコは発動のタイミングを見切れば確定反撃が可能。
バトルの経験
いわゆる経験値です。
どのゲームも経験値(レベル)が高ければ強いですよね。
対戦ゲームは数値化されないとはいえ戦えば戦うほど経験値が増えます。
その目安として「ランク」があります。
しかしランクが低くても対戦数が万を超えているような相手はかなりの猛者なので油断は禁物。
その時のメンタル
精神面は対戦ゲームにおいて重要で相手に「あ、こいつヒヨってるな」と思われたら気持ちの面で負けています。
強豪プレイヤーとマッチングしてビビる、負け続けてポイントを失って早く取り戻そうと焦りながら対戦する…
気持ちは分かりますがそういう時こそ退くという選択肢も頭に入れましょう。
↑負け続けた時は自分の癖が相手に読まれている、立ち回りに問題があるため、大人しく退いてトレーニングモードやリプレイで研究するのが良い。
技の引き出しを増やす
カイリキーが言う技の引き出しを増やすとはここでは文章で説明するより以下のバトルシーンを見て簡単に擬律判断してみましょう。
最後早くて分かりにくかったと思いますが相手のガブリアスは起き攻めにブロック攻撃を溜めています。
さてリバサ側のルカリオはこの状況をどう切り抜くかです。
最大溜めブロック攻撃ならガードですが、ガブリアスはブロックキャンセルからの派生が豊富なので一概にガード一択とは限りません。
ここでお互いの読み合いを分析してみましょう。
続けてもうひとつバトルシーンを出します。
このシーンはマスクドピカチュウが起き上がる前にダークミュウツーがシュート→ミラクルアイでシュートを派生させマスクドピカチュウのガードを釣るムーブとなっています。
ダークミュウツーを相手にした際は一度は経験したことがある状況だと思います。
実はここでもこんな読み合いが発生しています。
上記ふたつのシーンはプレイヤースキルやどちらも残り体力や共鳴ゲージの残量、サポートキャラの有無等で読み合いは変わりますが、上位帯は「どの択がローリスクか」「どの択がリターン(ダメージ等)が取れるか」を瞬時に判断して戦っているようです。
最大ダメージやダメージレースで勝つために起き攻め・リバサで同じ択ばかり擦っていると読まれるリスクもありますが「あえて同じ択を通す」ことで余計な読み合いを捨てるか「様々な択で相手を翻弄させる」というように相手の心理を突く戦法があるのでそこを制することができれば格上相手にも十分勝機を見い出すことができます。
おわりに
最後に上級者方のお話を聞いて様々な戦術がありましたが自分なりにまとめてみました。
ホミキャンといったテクニック、フレームはそこまで意識しなくてよい
ホーミングキャンセル(通称ホミキャン)やファジーといったテクニックはあくまでバトルを有利にするテクニックなのでできるに超したことはありませんがそれができたからといって必ずしもバトルに勝てるとは言いきれません。中にはS帯に入ってから身に付けたという方もいるぐらいですし私自身、上記のテクニックはA3~A2あたりから本格的に身に付けようとしたのでそこまで焦って身に付ける必要はないと思われます。
フレームはどの技が有利フレームでこの技が不利フレームと1から覚えるとなると膨大な時間、労力を消費してしまうので最初は確定反撃を覚えてそこから細かいフレームについて学習した方が良いと思います。結局有利、不利フレームでも読み合いが発生することには変わりありません。
1ラウンドは負けてもよい
ポッ拳は2ラウンド先取で勝負が決まります。可能ならストレートで勝利したいですが、上位帯のバトルだとなかなかそうはいきません。その中で如何に勝利に導くかを考えるとなると1つの戦略として「相手の癖を読む」ということも必要になってきます。
例えば、こちらの投げスカりには投げで返してくる、リバサは後ろに壁がなければバックステップをしてこちらの攻撃を回避して距離を取るなど、相手の癖を見抜くだけでも立ち回りが楽になることがあります。そのためにも1ラウンドはどれだけ相手の情報を収集できるかそしてその収集した情報量でどれだけ2ラウンド、ファイナルラウンドに繋げるか…ここにかかっていると考えています。
↑例外のひとつとして、対ゲンガーは2ラウンドでほぼ共鳴バーストできるため性能、火力の高さで押し切られるリスクがある。そう考えると1ラウンドは何としてでも勝っておきたい。
継続する
これはどの分野にも言えることですが、続けている方が強いです。続けていれば操作は指が覚えていきますし勝負の勘も研ぎ澄まされます。継続のみが力なりです。
しかし、ただ継続するのではなく、ひとつひとつの択に意味を持って考えて立ち回り続けるということも大切です。闇雲にボタンをガチャガチャして勝ってもなぜ勝てたのかフィードバックができないからです。「この状況でなぜその択を選んだのか」「この状況では何が最適解だったのか」とバトルを振り返ることであなたの伸びしろはグンと上がります。
あとがき
ここまで御精読頂きありがとうございます。このポッ拳というゲーム、全世界で著名な「ポケモン」を題材とした唯一の格闘ゲームということもあり、三すくみやフレームが統一されているなど他の格ゲーより明瞭で取っ付きやすいのに実は奥が深いという理由で発売から数年経っているのに関わらず、配信やオフが今でも続いているのだと思います。 ポッ拳発売から以降、数多くのポケモンのゲームをプレイしてきましたが最終的には「ポッ拳」というゲームに戻ってきます。ポケモンはあまり知らないけど格闘ゲームが好きな方、ポケモンは好きだけど格闘ゲームは苦手という方…色んな方がいるとは思いますが是非手に取ってのめり込んでほしいです。
そしてこの界隈は皆さん優しくて親切な部分も長続きしている理由の一つではないかと考えております。こうやって記事を書けるのも運営陣はもちろん、これまで対戦してくれたプレイヤーがいたからこそだと思います。
本記事でご不明な点等ありましたら気軽にTwitterのDMで連絡して頂ければと思います。今後も役立つポッ拳の情報を提供していく所存ですので今後もよろしくお願いします。
では次のバトルで会いましょう!